ぬいぐるみの検針
カテゴリ: ぬいぐるみ
作成日:2019年02月19日(火)
こんにちは 担当Yです。
ぬいぐるみは裁断した生地をミシンで縫製して作ります。
ぬいぐるみに限らず縫製品は、縫製時に折れたミシンの針が混入していないかを確認する検針という工程が非常に大事です。
検針には検針機という機械を使用するのが一般的で、ぬいぐるみの検針には俗に「コンベア式検針機」などと呼ばれる検針機を使用することが多いです。
コンベア式検針機の例(画像はサンコウ電子研究所様HPより)
このような機械のベルトコンベア部分に検体を乗せて真ん中の検出器部分を通過させて検出します。
検出をする原理はいくつか種類があるのですが、ミシン針などの鉄製の金属を検出する場合に用いられる原理は、あの懐かしい「フレミングの右手の法則」です。
一般的にはフレミングの左手の法則の方が有名ですが、右手の法則はざっくりいうと「磁場の中を導体が通過すると電流が生じる」というもので、その磁場・導体の運動方向・電流の生じる方向を右手を用いて説明したものです。
フレミングの右手の法則
検針を行う場合、コンベアで運ばれている検体(例えばぬいぐるみ)の中にミシン針などの導体(ミシン針の場合は鉄)が混入していると、検出器の中に生じている磁場の中を導体が通過することになるので一定の方向に起電力が生じ、それを検出することにより金属の混入を検出するという仕組みです。