カートンの高騰
こんにちは 担当Yです。
ぬいぐるみは中国などの工場で作られて日本などの消費地に向けて出荷されるわけですが、その時は当然段ボール製のカートンに入れられて出荷されます。
ぬいぐるみ用のカートンの例
ぬいぐるみは綿が詰められていて非常にかさばる商品ですので、必然的にカートンも大きくなる傾向があります。
つまり、一般の商品に比べて、商品価格に対してカートンの価格が占める割合が比較的大きい商品なのです。
ところで、ここ10年くらいの間でカートンの価格がものすごく値上がりしているのをご存じでしょうか?
容易に想像がつくと思いますが、、ネット通販で大量の段ボールが消費されるようになったことが大きく影響しています。
特に中国でのネット通販の成長は目覚ましく、結果として中国では段ボール用の古紙の価格が大幅に高騰してきています。
そんなこんなでカートン価格の高騰は、ぬいぐるみの生産コスト高騰の一因となっており、それが商品価格にも反映されているわけです。
私も時々ネットを通じて物を買ったときに、こんな商品を発送するためにこんな段ボールを使うのなんてもったいないな、と思うことがしばしばありますが、それは皆さんもきっと同じ思いだろうと思いますし、実際カートンを捨てること自体一苦労だったりするわけです。
だれもカートンの大量消費は望んでいないわけですので、ネット通販でのカートンの使用量を劇的に減らす名案があれば、すごいビジネスチャンスとなると思うのですが、具体的な方法はさっぱり思いつきません (泣)
ぬいぐるみゴルフヘッドカバー
こんにちは 担当Yです。
先日、全英オープンゴルフで日本の渋野日向子選手が優勝して大変な盛り上がりとなっていますね。
私はゴルフはやらないのですが、渋野選手の笑顔と醸し出す雰囲気がとても好感が持てるので大ファンとなってしまいました。
ところで、その渋野選手の盛り上がりとともに話題となっているものの一つに、彼女がラウンド中に使用しているぬいぐるみ製のゴルフヘッドカバーがあります。
アレすけ ヘッドカバー
(写真はデイリースポーツHPより)
このゴルフヘッドカバーは、彼女が所属するRSK山陽放送のキャラクター「アレすけ」をモチーフにしています。
ぬいぐるみ屋から見ても、とてもよくできていて可愛いと思いますし、渋野選手が今まではよく知られていなかったゆるキャラのヘッドカバーを全英オープンのような晴れ舞台で堂々と付けているのを見ると、とてもかっこいい感じがします。
きっと今後アレすけゴルフヘッドカバーはかなりの人気商品となるのではないでしょうか?
ところで、ぬいぐるみ製のゴルフヘッドカバーは現在色々なキャラクターや動物をモチーフにしたものが販売されています。
当社でもOEM生産を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
我が家の番犬 ジョリー君
こんにちは 担当Yです。
今日は我が家の番犬をご紹介します。
ジョリー君
ジョリー君です。
我が家の玄関を開けるとこのぬいぐるみがお出迎えしてくれます
ジョリー君は以前勤めていた会社の大掃除の際に、捨てられそうになっていたのを私が引き取ってきたものです。
大きさは高さが50㎝くらいあってかなり大きく、知らない人が玄関を開けるとちょっとびっくりしますので立派に番犬としての役割を果たしてくれています。
また、後ろのドアを開けておく時の巨大なドアストッパーとしても働いてくれています(笑)
大きいぬいぐるみというのはそれなりに重さがあるので、時間がたつとだんだん自分の重さでつぶれてきてしまうことがあります。
ジョリー君も我が家へ来た時よりも心なしか小さくなったような気がします。
今度詰め綿を直して以前の姿勢に戻してあげようかなと思っています。
東京オリンピックグッズ オフィシャルショップ
こんにちは 担当Yです。
東京オリンピック・パラリンピックまであと1年を切りましたね。
現在東京スカイツリータウンには東京オリンピック・パラリンピックのグッズを販売するオフィシャルショップがオープンしています。
イーストヤード3Fのオフィシャルショップ
今回のオリンピック・パラリンピックの公式キャラクター「ミライトワ、ソメイティ」は白を基調としているので、ショップも全体的にすっきりとしたさわやかなイメージとなっています。
ぬいぐるみ
勿論ぬいぐるみも販売されています。
実は以前私は長野オリンピックのぬいぐるみの生産に携わったことがあったのですが、オリンピックは2週間くらいの短期間でイベントが終わってしまうため、どれくらいの数量が売れるかわからず大変苦労したことを思い出します。
実際、オリンピック期間中はぬいぐるみはほとんど売り切れの状態でした。
今回も大会が近づくとぬいぐるみなどの人気商品はあっという間になくなってしまうと思われるので、欲しい方は早めに購入されることをお勧めします。
ぬいぐるみの写真投稿専用アプリ
こんにちは 担当Yです。
自分が可愛がっているぬいぐるみを他の人にも見てもらいたいという気持ちってありますよね。
近年、そんなぬいぐるみを被写体にして写真を撮影する「ぬい撮り(ぬいどり)」がひそかなブームです。
写真を撮影しやすいように座りやすい形のぬいぐるみや、色々なファッションで撮影できるぬいぐるみなども発売されています。
先日、そんなぬい撮り写真投稿専用のアプリがリリースされました。
その名も「nuidol」(ヌイドル)。
nuidol ロゴとQRコード
スマホで自分のぬいぐるみや人形の写真を撮影して投稿すると、ぬいぐるみ好きの皆さんと交流ができる楽しいアプリです。
もう既にたくさんの写真が投稿されていて、見ているだけで皆さんのぬいぐるみに対する愛情が伝わってきてとても楽しいです。
皆さんも自慢のぬいぐるみたちの写真を投稿してみてはいかがでしょうか?
韓国系が多いぬいぐるみの工場
こんにちは 担当Yです。
現在、世界で販売されているぬいぐるみの多くは東アジア~東南アジア各国で生産されています。
中国・ベトナム・フィリピン・マレーシア・インドネシア・カンボジア・タイ といった国々での生産が多いのですが、それらの国にあるぬいぐるみ工場の多くが韓国人により経営されています。
これは歴史的に、以前は日本が中心だったぬいぐるみ産業が円高や人件費の高騰で韓国に移り、その後韓国の人件費が上がってきたので韓国人のぬいぐるみ工場経営者が中国や東南アジアに投資をして現地でぬいぐるみ工場を経営するようになったという経緯があるためです。
そんなわけで私も韓国系のぬいぐるみ工場の方々には長い間本当にお世話になってきました。
ご存知のように現在日韓関係は戦後最悪と言われるような状況にあります。
仕事を一緒にしている方々とはあえてそう言った政治的な話はしたことが全くないのですが、それでもやはり国と国との関係がうまくいくことに越したことはありません。
ちょっと時間はかかるかもしれませんが日韓関係がいい方向に向かってくれるといいなと思います。
米中貿易戦争
こんにちは 担当Yです。
日本の大型連休の最後に米国のトランプ大統領が中国からの一部輸入品にかけている報復関税の税率を、10%から25%へ大幅に引き上げる旨ツイッターで宣言しましたね。
5月10日以降に中国から出荷される分が対象になるようなので、船積みの場合実際に課税されるまで2~4週間くらいの猶予はまだあるようです。
現在ぬいぐるみは多くの割合が中国で生産されており、今回の課税範囲にぬいぐるみが含まれるかどうかは確認していませんが、玩具の一部としておそらく対象になるものと思われます。
それにしても25%の課税というのは大打撃です。
以前、欧州で域内に輸入する玩具に占める中国製の商品の割合を制限したことがありました。
その時は欧州のぬいぐるみのオーダーが大量に中国以外の主に東南アジア諸国に流れて、生産キャパが不足して納期遅れが生じたり、現地の人件費が上がって混乱したりしたことがあります。
今回の米国の決定も実際に課税されるかどうかはまだこれからですが、今後中国以外の国でぬいぐるみの生産キャパが不足して混乱が生じる可能性があります。
また、今回の報復関税はぬいぐるみに限ったことではないので、東南アジアで人件費の高騰に拍車がかかる可能性も大きいと思います。
そのため、結果としてかえって日本向けの商品は中国で生産した方がスムーズに事が運ぶという事で中国での生産が増えることになるかもしれません。
ともかく今後は情報を収集して商品の生産に混乱が生じないようにより注意をしていきたいと思います。
ぬいぐるみを輸入する際の関税は何%?
こんにちは 担当Yです。
今日はぬいぐるみの関税に関するお話です。
ぬいぐるみを始めとする玩具は、各メーカー等が日本国外で生産したものを輸入して販売する場合が大変多いです。
物品を海外から日本に輸入する場合は通関という手続きが必要で、その際に輸入する品目によって関税がかけられます。
皆さんはぬいぐるみにはどれくらいの率の関税がかけられているとお思いでしょうか?
2019年現在、ぬいぐるみを輸入する際の税率は0%となっています。
正確に言うと、ぬいぐるみを含む玩具類の関税自体が2017年4月に撤廃されています。
以前はぬいぐるみにも関税がかかっていました。
関税というのは大変複雑な体系になっていて、そのぬいぐるみの素材が織生地か編生地かでも税率が違うし、機能が付いているかいないかなどでも異なります。
また、出荷元の国によっては特恵関税制度と言って本来ならかかるはずの関税が免除になったり、また逆にそれまで特恵関税制度の対象だった国が対象国から外れて関税がかかるようになったりと、とにかく関税制度というのはややこしいので、様々な種類の短命な商品が次々と開発されては輸入される玩具のような商品の通関手続きは何かと煩雑だったのです。
そのため業界団体の意向もあり、また多くの玩具生産国が特恵関税制度の対象国となっていて実質的に無税となる場合も多いことなど、色々な理由から玩具の関税が撤廃されることとなりました。
玩具を輸入する立場の我々には大変ありがたい制度変更でした。
日本のぬいぐるみ用生地の産地
こんにちは 担当Yです。
今ではぬいぐるみの多くは海外で生産されていますが、以前(30年位前まで)は日本でもぬいぐるみの生産が盛んでした。(今でも日本国内でがんばっているぬいぐるみ工場もあります)
ところで、昔から日本で使用されるぬいぐるみ用生地のほとんどを、地場産業として生産している場所があることをご存知でしょうか?
それは和歌山県の高野口という地区です。
以前は高野口町という町でしたが、現在は他の自治体と合併をして橋本市になっています。
最近のぬいぐるみはポリエステル製のものが多いのですが、以前はアクリル製のものが主流でした。
この高野口はアクリル製のパイル生地(毛が生えているような生地)の生産地で、フェイクファーなどの衣料用のものや俗にボア生地とかハイパイルなどと呼ばれるぬいぐるみ用の生地の80%程度の国内生産シェアを占めていたようです。
現在は国内でのぬいぐるみ生産や衣料品の生産が以前に比べると格段に減ってしまったため、以前ほどの生産規模ではなくなってしまいましたがそれでもまだ地場産業としてのパイル生地生産は行われています。
パイル生地に特化して地場産業化しているところは世界的にも珍しいそうです。
町にはパイル織物資料館という施設もあるのでぬいぐるみの生地にご興味がある方は訪問してみるのも面白いかもしれません。
ぬいぐるみの検針
こんにちは 担当Yです。
ぬいぐるみは裁断した生地をミシンで縫製して作ります。
ぬいぐるみに限らず縫製品は、縫製時に折れたミシンの針が混入していないかを確認する検針という工程が非常に大事です。
検針には検針機という機械を使用するのが一般的で、ぬいぐるみの検針には俗に「コンベア式検針機」などと呼ばれる検針機を使用することが多いです。
コンベア式検針機の例(画像はサンコウ電子研究所様HPより)
このような機械のベルトコンベア部分に検体を乗せて真ん中の検出器部分を通過させて検出します。
検出をする原理はいくつか種類があるのですが、ミシン針などの鉄製の金属を検出する場合に用いられる原理は、あの懐かしい「フレミングの右手の法則」です。
一般的にはフレミングの左手の法則の方が有名ですが、右手の法則はざっくりいうと「磁場の中を導体が通過すると電流が生じる」というもので、その磁場・導体の運動方向・電流の生じる方向を右手を用いて説明したものです。
フレミングの右手の法則
検針を行う場合、コンベアで運ばれている検体(例えばぬいぐるみ)の中にミシン針などの導体(ミシン針の場合は鉄)が混入していると、検出器の中に生じている磁場の中を導体が通過することになるので一定の方向に起電力が生じ、それを検出することにより金属の混入を検出するという仕組みです。