日本のぬいぐるみ用生地の産地
カテゴリ: ぬいぐるみ
作成日:2019年02月27日(水)
こんにちは 担当Yです。
今ではぬいぐるみの多くは海外で生産されていますが、以前(30年位前まで)は日本でもぬいぐるみの生産が盛んでした。(今でも日本国内でがんばっているぬいぐるみ工場もあります)
ところで、昔から日本で使用されるぬいぐるみ用生地のほとんどを、地場産業として生産している場所があることをご存知でしょうか?
それは和歌山県の高野口という地区です。
以前は高野口町という町でしたが、現在は他の自治体と合併をして橋本市になっています。
最近のぬいぐるみはポリエステル製のものが多いのですが、以前はアクリル製のものが主流でした。
この高野口はアクリル製のパイル生地(毛が生えているような生地)の生産地で、フェイクファーなどの衣料用のものや俗にボア生地とかハイパイルなどと呼ばれるぬいぐるみ用の生地の80%程度の国内生産シェアを占めていたようです。
現在は国内でのぬいぐるみ生産や衣料品の生産が以前に比べると格段に減ってしまったため、以前ほどの生産規模ではなくなってしまいましたがそれでもまだ地場産業としてのパイル生地生産は行われています。
パイル生地に特化して地場産業化しているところは世界的にも珍しいそうです。
町にはパイル織物資料館という施設もあるのでぬいぐるみの生地にご興味がある方は訪問してみるのも面白いかもしれません。